育成ゲームを選ぶとき、最初に決めるべきなのは「何を育てたいか」です。人を育てるのか、拠点を育てるのか、自分自身を育てるのか。同じ育成という言葉でも、この三つは手触りがまったく違います。

人を育てるタイプは、対象を選ぶところから遊びが始まります。誰に資源を注ぐかという判断がそのまま結果に出るので、キャラクターに愛着が持てるかどうかが満足度を決めます。原作ものが多いのはこのためで、元ネタを知っていれば「この子を育てたい」が最初から決まっている状態で始められます。

拠点を育てるタイプは、対象が固定です。誰を選ぶかで悩む必要がないかわり、資源の配分と順番を考えることが中心になります。完成形が見えているぶん計画は立てやすく、逆に言えば驚きは少なくなります。

自分自身を育てるタイプは、着せ替えや部屋づくりのように、他人と競わない方向に振れることが多い形式です。数字を伸ばすより、思い通りの形にすることが目的になります。

もうひとつ確認しておきたいのが、必要な頻度です。毎日決まった時間に触る前提の作品と、週末にまとめて進められる作品があります。生活のリズムに合わないものを選ぶと、そのうち開かなくなります。各作品の寸評に、その辺りの感触を書いています。