HTML5ゲームとは
HTML5 ゲームは、ブラウザ標準の技術だけで作られたゲームです。プラグインを入れる必要がなく、ブラウザさえあれば動きます。
「HTML5」という言葉は、実際には複数の技術の総称として使われています。
- Canvas — 2D の描画。図形や画像をプログラムから直接描く
- WebGL — 3D の描画。GPU を使って高速に描く
- WebAudio — 音の再生と加工
- WebAssembly — C++ や Rust で書いたコードをブラウザ上で高速に動かす仕組み
昔のブラウザゲームが「文字とボタン」だったのに対し、いまの作品でアニメーションや 3D が動くのは、これらが揃ったからです。
Flashと何が違うのか
利用者の立場で見ると、違いは三つです。
1. プラグインが要らない
Flash は Adobe が配布する Flash Player を入れる必要がありました。更新を求められ、脆弱性の警告が出て、最終的にサポートが終了しました。HTML5 はブラウザ自体が実行環境なので、この手間と不安がありません。
2. スマートフォンで動く
Flash はモバイルでほぼ動きませんでした。iOS は最初から非対応で、Android も早期に打ち切っています。HTML5 は PC でもスマートフォンでも同じものが動くので、同じ URL を開くだけで両方から遊べる作品が普通になりました。
当サイトの掲載作品でも、PC とスマートフォンの両方に対応しているものが多数を占めます。
3. 終わりにくい
Flash が消えたとき、膨大な数の作品が一斉に動かなくなりました。HTML5 はブラウザ標準の技術なので、特定企業の判断で一斉に止まる構造にはなっていません。過去の作品が残りやすいという点で、利用者にとって重要な違いです。
逆に不利になった点
いいことばかりではありません。
- 端末による差が大きい — WebGL の性能は端末の GPU に依存します。同じ作品でも、動く端末と重い端末があります
- 読み込みが重くなりがち — 表現力が上がったぶんデータ量も増え、初回の読み込みに時間がかかる作品があります
- ブラウザの実装差 — 標準とはいえ、ブラウザごとに細かい挙動が違います。公式が対応ブラウザを指定している作品があるのはこのためです
いま遊べるHTML5ゲーム
現在配信されているブラウザゲームは、ほぼすべて HTML5 系です。プラットフォームとしては、アニメ原作の作品を多数配信している G123 や、個人開発の作品を集めたポータルなどがあります。
ビビッドアーミー は G123 で配信されている HTML5 の戦略ゲームで、会員登録なしでスマートフォンと PC の両方から遊べます。Cookie Clicker は Flash 時代から続く作品ですが、現在は HTML5 で動いており、日本語を含む多言語に対応しています。
まとめ
- HTML5 ゲームは、プラグイン不要でブラウザ標準の技術だけで動く
- Flash との違いは「プラグイン不要」「スマホ対応」「特定企業の判断で一斉に消えない」の三点
- 端末による性能差は大きいので、対応環境が公開されている作品はそれを確認するのが確実