何が起きたのか
Adobe は 2020年12月31日で Flash Player のサポートを終了し、2021年1月12日以降は Flash Player でのコンテンツ再生をブロックしました。主要なブラウザも同じ時期に Flash のサポートを打ち切っています。
これは技術的な都合というより、セキュリティ上の判断です。Flash は長年にわたって脆弱性が繰り返し見つかっており、修正を続けるより終わらせる方が安全だと判断されました。
結果として、2000 年代から 2010 年代前半にかけて公開された膨大な数のブラウザゲームが、一斉に動かなくなりました。個人が作った作品、企業のキャンペーンサイトのゲーム、ポータルサイトの collection。多くは移植されないまま消えています。
今も遊ぶ方法はあるのか
いくつか選択肢はありますが、どれも万能ではありません。
Ruffle
Ruffle は、Flash の動作をブラウザ上で再現するエミュレータです。Rust で書かれていて、WebAssembly としてブラウザ上で動きます。Flash Player 本体を使わないので、セキュリティ上の懸念がありません。
ただし限界があります。Flash のコンテンツは大きく ActionScript 2 の時代と ActionScript 3 の時代に分かれますが、Ruffle は前者への対応が進んでいる一方、後者は途上です。2007 年以降に作られた作品ほど動かない可能性が高くなります。
導入方法は主に二つです。ブラウザ拡張として入れて、Flash が埋め込まれたページを開くと自動で置き換わる形。もうひとつは、サイト側が Ruffle を組み込んで配信する形で、この場合は利用者側の準備が要りません。
アーカイブサイト
Internet Archive をはじめとするアーカイブが、Flash 作品を保存して Ruffle 経由で公開しています。個別の作品を探すなら、まずここを当たるのが早いです。
移植版を探す
人気があった作品は、HTML5 や Unity で作り直されていることがあります。原作者が自分で移植している場合もあれば、権利を引き継いだところが出している場合もあります。同じ名前で検索すると見つかることがあります。
現実的な話
正直に言えば、当時遊んでいた作品が今も遊べる確率は高くありません。Ruffle が対応していない、アーカイブに残っていない、移植もされていない、というのが多数派です。
そのうえで、当時のブラウザゲームの手触りを求めているなら、別の道もあります。近年、2000年代のCGIゲームを意図して再現した作品が個人開発から出てきています。当時のものそのものではありませんが、同じ形式を現代の環境で作り直したものです。
当サイトでは 2000年代のCGIゲームを再現した無料ブラウザゲーム としてまとめています。あるけみすと は公式が「200X年代のCGIゲーム『FF ADVENTURE』のリメイク作品です」と明記しているように、当時の作品を下敷きにしています。
まとめ
- Flash は 2020年末に終了し、2021年1月以降は再生がブロックされている
- Ruffle というエミュレータがあるが、ActionScript 3 の作品は動かないことが多い
- 当時の作品そのものより、当時の形式を再現した新作を探す方が現実的な場合がある